アフロディ-テの教え
Aphrodite By Raylene Abbott Translated by Aya Horinouchi 現代に生きる私たちには今の時代に合ったモデルが必要です。今を生きる女性たちの目覚しい意識の成長に対して、古代の女神たちのモデルはもはや力不足になってしまいました。そこで女神アフロディ-テは彼女の愛のレッスンを知恵のレッスンへと進化させることにしました。アフロディ-テのシンボルである帆立貝は新しく牡蠣の貝になりました。これまでの恋愛関係を通して様々な学びを得たアフロディ-テは、今や鋭い洞察力を持った賢い女神になりました。 海の泡から生まれたアフロディ-テは不思議な牡蠣の貝に乗って波を超えていきます。彼女は知恵を使って恋愛の感情の波を超えていきます。魔性の女アフロディ-テは恋愛ゲームのクイーン。彼女は6つのパワフルな道具を備えています。6という数字は彼女の聖なる数字でもあります。 3つの姿を持つ貝
アフロディ-テの牡蠣の貝は甘いセクシュアリティの象徴です。ところがその貝の中には砂粒が入っています。砂の粒は私たちの恋愛関係に必ず起こってくる様々な厄介なトラブルを象徴しています。牡蠣の貝には3つのタイプがあります。 牡蠣の貝の中には、性的な関係を持つことを恐れるあまりどんな小さな砂粒も入れまいと固く口を閉ざしている貝があります。女性で言うなら性的に愛を交わすことによって自分の心に傷を負うことを恐れているタイプです。セクシュアルな関係に対して扉を閉ざしてばかりいると、恋愛の苦くも甘い果実の味を知ることもなく、また愛することも愛されることも学べません。 2つ目のタイプの貝の中は砂でいっぱいです。恋愛関係に伴う苛立ち、つらい気持ち、そして親密ではあるけれど不完全な関係から学びを得られなくなっている貝です。このタイプの女性は恋愛関係は持つけれど、そこに生じる様々なトラブルを恋愛のレッスンとして学び取る方法を知らない女性を表しています。 3つ目のタイプの貝の中には真珠の粒が入っています。この真珠はもともとは貝の中に入り込んできた砂粒でした。その砂粒が愛の知恵として生まれ変わって真珠になったのです。この真珠はそう簡単に手に入れられるものではありません。傷ついたハートと砕け散ってしまった夢を繕い直して作らなければなりません。この真珠は親密な関係の中で失ったものと得たものの両方でできているのです。 アフロディ-テのマジックミラー アフロディ-テの恋愛関係を彼女のマジックミラーを使って見てみると、そこには彼女が自分で気付いている意識の状態と、自分では分かっていない無意識の心の2つが映し出されます。アフロディ-テがこの鏡を覗くと、鏡の中には彼女の美しさが映し出されますが、それだけではなく、彼女の無意識に潜む影も見ることができます。アフロディ-テが愛する人の目を見つめると,自分が引き付けた、今自分の目の前にいる恋人は(意識的であれ、無意識的であれ、どちらにしても)自分が思い描く男性像を反映している、ということに気付きます。恋人との関係をさらに深く見つめると、相手と自分のパーソナリティーに似通った要素があることも見えてきます。その結果、相手と自分との間を隔てていた境界が消えてなくなります。 アフロディ-テの櫛 自分の鏡に映るイメージが気に入らない時は、魔法の櫛の出番です。心にできてしまったもつれを櫛でとかしてきれいにするのです。心にできるもつれの原因は、子供時代や過去の恋愛関係において知らないうちに受け入れてきた恋愛関係に対するネガティヴな見方です。過去の恋愛パターンのもつれから解き放たれた時、初めて、恋愛がうまく行かないのを当然のことと妥協してきたこれまでの自分のあり方に気付くようになります。そして恋愛関係に対して自分が持っていたネガティヴな見方が、これまでの恋人との関係のあり方を支配していたという事実がはっきりと見えてくるのです。 アフロディ-テの3つの鍵
アフロディ-テはこの3つの鍵を使って自分に最もふさわしいパートナーを選びます。1つ目の鍵は「この人は本当の私を見ているかしら?」という鍵です。パートナーの最も根本的な部分を見定めることはとても重要です。もしもパートナーにあなたの最も深い部分が見えていないと、パートナーはあなたの真の在り方を受け入れる代わりに、こうあってもらいたい、という彼の特定の理想をあなたに押し付けてくることになります。この1つ目の鍵がきちんと使われていない男女関係においては自分の真の姿を認めてもらえず、結婚して何年を経ようとも孤独の中で生き続けることになりかねません。 2つ目の鍵は愛です。親密な関係には大きな愛の存在が不可欠です。もしパートナーとの間に大きな愛を感じることができれば、それはいい関係の始まりだと思っていいでしょう。ただし人生ではしばしば困難な状況に陥ることもあります。人生の波を乗り越えていく際に大きな愛だけでは不十分な状況も出てきます。 3つ目の鍵は思いやりの心です。パートナーとの間にどんなに大きな愛があったとしても、相手への思いやりがなければ関係は難しくなる危険があります。日常生活を共にするパートナーとは、お互いのパーソナリティーを認め合う思いやりが必要です。 この3つの鍵を使えば自分にふさわしい恋愛関係への扉が開かれます。そして自分の本当の相手ではないパートナーとドアが閉ざされたままの関係に陥ることがなくなります。 アフロディ-テのマジカルガードル アフロディ-テのマジカルガードルはパールと貝殻でできています。アフロディ-テが身に付けているこのガードルは洞察力のガードルです。アフロディ-テはこのガードルを緩める状況か、あるいはそうでないかをはっきりと知っています。このガードルはアフロディ-テに鋭い洞察力を与え、どの相手とセクシュアルな関係を持つべきか、またそうでないかを教えてくれるものです。どんな恋愛関係にも値段というものが存在します。アフロディ-テはこのガードルを使って恋愛関係という買い物をする前に値札を確認するのです。そして自分のハートと頭を使ってその買い物をするか否かを決めるのです。
アフロディ-テの聖なるハト
アフロディ-テの頭上を舞う聖なるハトは聖なる男女関係の約束を象徴しています。聖なる男女関係とは恋人関係にある2人の男女が共にスピリチュアルな活動に取り組む時に誕生するものです。2人の関係は2人を乗せて、霊的な目覚めへと誘う乗り物として機能し始めます。カップルが聖なる関係に取り組む前に必要なことは、パートナーのひとりひとりがそれぞれ個人的にある程度のスピリチュアルな修行を積んでおくことです。聖なる関係を築くには、まずそれぞれが自分のスピリチュアルな核に根を下ろした状態でいることが必要だからです。聖なるカップルの間で交わされる愛には、2人の霊的成長に大きな変化を引き起こし、2人をさらに高いレベルの霊的覚醒へと導く力があります。2人の愛は神聖な意識への跳躍台となるのです。2人の人間の親密な関係には光を生み出す力があります。そこで生まれる光は人類全体を高みへと引き上げることができるものです。この地球上でより多くの人が聖なるカップルを築くことができれば、やがて地球は男性性と女性性のバランスの取れたところとなるでしょう。もしより多くの人々が聖なるカップルの役割を意識した生き方をすることができれば、その影響力は人類全体にとって大きな変化の波となることでしょう。
アフロディ-テのヒーリングバス
このお風呂は、あなたが持っている自分に対するネガティヴなイメージを癒し、自分の内に秘められている美しさを見出すのを助けるものです。私たちは自分の体のある部分が好きになれないと、この自分に対するネガティヴな情報を私たちの物理的な身体の細胞の中に取り込んでいます。この種の問題にこのお風呂は抜群の効果を発揮します。古代の女神達の神殿では、入浴は美とヒーリングをもたらす聖なる儀式とみなされていました。 このバスに必要なもの:バラの花びら(フレッシュまたはドライ)2カップ、大きなローズクオーツ1個、海塩2カップ、ピンクのキャンドル4本。 浴槽にお湯をはり、キャンドルに火を灯してそれぞれバスタブの4つのコーナーに置きます。それからバラの花びら、塩、そしてローズクオーツをバスタブに入れます。バスタブに入ってリラックスします。それから瞑想を始めます。まず、意識を自分の足にもっていって、自分の足に向かって次のように唱えます。「これはアフロディ-テの足。この足が美しさで祝福されますように。」 次に意識をふくらはぎにもっていき、「これはアフロディ-テのふくらはぎ。美しさで祝福されますように」と唱えます。同じことを身体の下の部分から始め、順々に身体の上部に向かって、セクシュアルな部分も含めて行います。顔まで上がってきたら、今度は「これはアフロディ-テの目。美しく光り輝きますように」、「これはアフロディ-テの口。この口から発せられる言葉が美しさで満たされたものでありますように」と唱えます。 ここまで終えたらリラックスします。充分にお湯に浸かってからバスタブから出て、タオルで身体を拭き、そのまま数分間静かに休憩して、ヒーリングを身体全体に吸収させます。休んだ後にバスタブのお湯を抜いてバスタブをきれいにします。 このメディテーションを3ヶ月間毎日行うと、自分の意識と身体に新しいプログラミングが起こり、自分に対する見方に変化が起こります。また周りの人たちがあなたを見る見方にも変化が起こっているのに気付くことでしょう。さらには、自分の人生に美しいことを引き付けるようになります。
傷を癒すこのヒーリング・メディテーションは、身体の傷の中に記録された感情的な痛みを浄化することのできるとてもパワフルなメディテーションです。もしも性的虐待による傷を癒したいのであれば、この瞑想を少なくとも週1回のペースで数年間続けると、心に負った傷を癒すことができます。
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